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一級建築設計事務所 オレンジカウンティ


    瀬名の古民家
場     所 静岡市 江戸末期に建てられた伝統木造軸組工法、石場建て住宅の耐震補強工事です。
築150年以上経過していますが軸組や耐力要素の土塗壁の状態も良いことから、従来の保有水平耐力による計算ではなく、限界耐力計算法による耐震性能評価での補強計画とし、また安全限界変形角のクライテリアをR1/15radとしました。
現況調査では、地震用建物重量、現況の復元力特性である土塗壁、小壁、差鴨居をしっかりと見極め判断しいきました。
補強方法では、主に荒壁パネルの増設や耐震リングでの計画とし、損傷限界(稀に発生する地震 震度5程度)では1/120を満足する結果となりました。また安全限界(極めて稀に発生する地震 震度6強)でも1/15を十分満足する結果となり、倒壊する可能性が低くなりました。
限界耐力計算では、重量や復元力特性をしっかりと検証できれば、従来の保有水平耐力による計算に比べ工事内容を減らし経済面も考慮でき、意匠も現況をうまく残しながら安全性を高めることが出来ます。
今回も静岡市さまのTOUKAI-0の補助制度使わせていただき、多大なるご協力を頂きました。そして工事関係者の皆さまともちろんお施主さまのご理解があって完成いたしましたことを心より感謝いたします。
用     途 専用住宅
構 造・規 模
木造平屋建て

     
     
     
     
     
     
     
 耐震リング   耐震リングによる補強
 
   
 荒壁パネルによる補強   落とし込み板壁による補強 
     
     
 
   
  drawing
平面図
 
  立面図
 
     
 梁間断面図
 
 桁行断面図
     
 小屋伏図
 
 
 母屋垂木伏図
     
耐力要素位置図
 
 
 軸組図
 
     
 軸組図
 
 軸組図
 
     
 軸組図
 
 軸組図

 


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